製薬でも営業職は薬学部や理系出身者が意外にも少ない。
それならハードルは低く、文系でも製薬の営業職への転職は可能ではないかと期待は膨らみますが、果たして現実はどうでしょうか。
★製薬会社の営業職の約半数は文系出身者。
MRと呼ばれている製薬会社の営業は、一般的には薬学部や理系学部を出た、その道出身の人と思われがちですが、実のところ製薬会社に勤める営業職の半数は文系出身なのです。
薬学部・理系出身の営業担当者は全体の3割程度で、思っているほどの難関ではなく転職しやすい職業というイメージが広がりました。
★低いかと思った転職のハードルは。
薬学部や理系の出身でなくてもMRに転職できるとなると、転職希望者の視界はいっきに広がります。
うまく転職できれば、念願だった医療の現場にも触れることができ、他の職業よりも高給優遇で、自慢できる職業。
生涯をかけて転職し仕事に邁進しても損な職業ではありません。
ただ一見すると門戸を開いているように見える製薬会社の営業職ですが、他の業界からの転職者の割合は実はわずか4%未満なのです。
★経験者でなくてもと思っていたのに、採用の面接では、求められる営業のスキルや専門性がかなりシビア。
現実のハードルは低いよりもむしろ高いのです。
製薬会社はいま大型のMAが一段落ついた時期とはいえ、生き残りをかけた次の競争時代に突入しています。
巨大な資本とネットワークを活かして、“画期的な新薬の開発と売り込み強化”に焦点が移っています。
そういう背景があって一時期ほど広き門ではなくなっているというのが現状です。
念頭に置いておきましょう。